日本電産:巨大なハリボテ見せかけPR (6594:JP)

マディ・ウォーターズ・キャピタルLLCは日本電産株式会社の株を空売りします。同社を、ハリボテの広報活動によって誇張されてきた銘柄と判断するためです。日本電産は、代表取締役会長兼社長、CEO(最高経営責任者)の永守重信氏の指導のもと、非現実的な経営目標を掲げて、目標達成から大幅に外れた結果を生み出しています。

日本電産は2009年に売上を2013年3月期に1兆円に伸ばすとの目標を公表しましたが、結果は目標値を29%も下回りました。同じく2009年に営業利益を2012年3月期までに1000億円に伸ばすとの目標を発表しましたが、結果は目標値を27%も下回りました。さらに2010年には、売上を2016年3月期に2兆円の売上に伸ばすとの目標を公表しましたが、結果は目標値を41%も下回り、当初2016年3月期だった目標達成時期を2021年3月期に塗り替えています。全社的に目標未達成の傾向があるうえ、車載用の製品部門に関する短・中・長期的な目標達成率の低迷は特にひどく、その実質については後述します。

目標達成の冴えない実績はさておき、日本電産においてM&Aの効果を除くと、継続事業の成長率はほぼゼロと言えます。同社は2012年に2016年3月期までの4期にわたり「自律成長」で11.4%の年平均成長率を果たすとの目標を公表しましたが、この4期の間、為替変動とM&Aの影響を除く継続事業の実際の年平均成長率は0.05% に留まっていると、私たちは算出しています。(下記「日本電産の継続事業の成長率はほぼゼロです」参照)

また、日本電産の利益の質が劣っていることも警戒すべき点です。同社の、2016年3月期1株当たり当期純利益(潜在株式調整後)の上昇のうち、11.4%が2014年3月期以来の実効税率の減少によるものと推定します(当期純利益の少数株主に帰属する比重が1%との前提)。日本電産の継続事業の低い成長率に鑑みて、1株当たり当期純利益が上昇する理由の大半は、実行税率の減少、為替変動、M&Aに起因しているでしょう。

利用規約

利用規約

本ウェブサイトに掲載されている報告書はマディ・ウォーターズLLC(「マディ・ウォーターズ・リサーチ」)あるいはマディ・ウォーターズ・キャピタルLLC(「マディ・ウォーターズ・キャピタル」)によって作成されたものである。マディ・ウォーターズ・リサーチとマディ・ウォーターズ・キャピタルを集合的に「マディ・ウォーターズ」、個別に「マディ・ウォーターズの法主体」と呼ぶ。各報告書に発行元と所有者が明記されている。全ての報告書は目的を情報提供に限定する。いずれの報告書、また、報告書に含まれているすべての内容は、いかなる場合も投資の助言、売り申 し 込 み、買い申し込みの勧誘ではない。なお、日本語で掲載されている調査報告書は英語の翻訳であり、英語版と日本語版との間の齟齬が発生する場合、内容の解釈について英語版を優先することとする。

マディ・ウォーターズ・リサーチは株式公開法人について、デュー・ディリジェンスに基づいた調査報告書を作成する調査機関であり、マディ・ウォーターズ・キャピタルは米国証券取引委員会に登録している投資顧問会社である。各報告書は発行元のマディ・ウォーターズの法主体が所有する。本ウェブサイトはマディ・ウォーターズ・リサーチが所有する。本ウェブサイトに掲載されている意見、情報、報告書はマディ・ウォーターズの当該法主体のみに起因し、マディ・ウォーターズの当該法主体以外のいずれのマディ・ウォーターズ関係者(後述の定義参照)にも起因しない。

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本ウェブサイトを利用し、本ウェブサイトに掲載されている報告書等の資料の内容をダウンロードあるいは入手する場合、この利用規約を承諾し、その規定に拘束される。代理人として本ウェブサイトを利用し、本ウェブサイトに掲載されている報告書等の資料の内容をダウンロードあるいは入手する場合も、同じく依頼主がこの利用規約の規定に拘束される。

閲覧者はマディ・ウォーターズ報告書の発行年月日の時点で、マディ・ウォーターズ関係者が(場合によってその成員、パートナー、関連会社、従業員、顧問等を通じて)対象発行者の一つ以上の有価証券(あるいはその有価証券に係わるオプション、スワップ、その他のデリバティブ商品)に対して「買い」または「売り」のポジションを確保しており、ゆえに対象発行者の株式または債券の価格が変動する場合、大きな利益を得る立場にいることを想定すべきである。

マディ・ウォーターズ・リサーチあるいはマディ・ウォーターズ・キャピタルあるいはマディ・ウォーターズ関係者は、マディ・ウォーターズ・リサーチあるいはマディ・ウォーターズ・キャピタルが対象発行者に関する報告書を初めて発表して以降(期間は未定)、対象発行者の有価証券を売買し続ける所存であり、当初のポジションや報告書で述べた意見と関係なく、ポジションが「買い」「売り」「中立」になる可能性が、いずれの時点でも発生する。マディ・ウォーターズ関係者が有するポジションに変化があっても、マディ・ウォーターズ・リサーチもマディ・ウォーターズ・キャピタルも本ウェブサイトに掲載されている報告書等の情報を更新しない。

本ウェブサイトに掲載されている報告書は、いかなる有価証券の売り申し込みでも買い申し込みの勧誘でもない。マディ・ウォーターズもいずれのマディ・ウォーターズ関係者も(マディ・ウォーターズ・キャピタルを含めて)本ウェブサイトあるいは本ウェブサイトに掲載されている報告書を通じて有価証券の売り申し込みや売買を、いかなる人物にも行っていない。

マディ・ウォーターズ・リサーチは、マディ・ウォーターズ・キャピタルと資本関係にある。マディ・ウォーターズ・キャピタルは米国証券取引委員会に登録している投資顧問会社であり、米国以外のいかなる管轄地域においても投資顧問会社として登録していない。マディ・ウォーターズ・キャピタルは、文面にて証明された投資顧問・顧客の関係を結んでいる相手以外には投資に関する助言を行わない。

閲覧者はマディ・ウォーターズ・キャピタルが閲覧者と投資顧問の関係にあらず、閲覧者に対して善管注意義務がないことを理解し、承諾する。投資に関する助言を行う条件として相手の財務状態、投資目的、リスクの許容度を把握する必要があり、マディ・ウォーターズ・キャピタルは閲覧者についてそのような知識を有していない。

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